こんにちは。銭ゲバ男子です。
冠婚葬祭などの急な出費の時に気軽にお金を借りられるのがキャッシングサービスですが、その返済方法はいくつかありそれぞれに特徴があります。
最終的に支払わなければいけない利息の合計額も異なりますのできちんと理解した上で返済方法選ばないと後から返済が遅れるなどの問題が生じてしまいます。
今回はそれぞれの返済方法の特徴や利息の比較を行います。
Contents
一括払い・分割払い・リボ払いって何が違うの?
返済方法はいくつかありますが大前提として自分に合った方法や用途に合わせた方法を選ぶようにしましょう。
◎一括払い
各業者ごとに定められた返済期日までに借り入れをした金額と利息の合計金額(元利金)をまとめて返済する方法です。
まとめて返済する方法で一度に支払う金額が大きいので返済の負担になることかもしれませんが、もっとも利息負担の金額が小さいので返済の合計金額はもっとも小さくなります。
◎分割払い
3回払いや6回払いなどというふうに事前に決めた回数に分けて返済していく方法になります。元本にそれぞれの利息を加算した金額を支払日までに返済していく必要があります。
一般的に返済回数(期間)が長くなるほど利息の割合も高くなる傾向があるので分割にしても毎月の負担額が大きくなることもあります。
ただし返済回数が決まっているので借入をしすぎることも少なく危機感を持ってきちんと返済する人が多いです。
◎リボ払い
借り入れをした金額の大小に関わらず一定の金額を毎月返済していく方法がリボルビング払い(リボ払い)になります。
借入金額の残高に対して利息が算出されるので返済回数が増え期間が長期化する傾向がありますが、毎月の返済金額は一定なので完済するまでの計画を立てやすいというメリットがあります。
またリボ払いの特徴として繰り上げ返済ができるというところが良い部分です。
余計な利息を払わずに済ませたければ一括返済
◎一括返済のメリット
一括返済と分割払いやリボ払いとの大きな違いは完済までの支払回数と支払期間になります。利息は主に回数と期間から算出されるので一度の返済で全てが終わる一括返済がお得なのは言うまでもありません。
また余計な利息を支払わずに済むこと以外にも一括返済にはメリットがあります。それは一括返済の場合はCICやJISSなどの信用情報機関に完済記録が付くので今後のキャッシング利用や上限額の増額の際に有利に審査を進めることができます。
業者からすると貸付を行ってもすぐにきちんと返してくれるということがわかるので信頼度は大幅に上がります。
◎一括返済するためのやり方
一括返済することで無駄な利息を支払う必要がなくさらには今後の借入などにも有利にはたらくことはわかったと思いますが、そもそもまとまったお金がなくて困っている人が一括で返済することは難しいかもしれません。
そこでおすすめしているのが自分のお金とキャッシングしたお金を組み合わせて一括返済する方法です。例えばA社の30万円の返済金額に対して10万円の自分のお金と20万円のB社から新たに借り入れたお金で返済するという具合です。
最近では初めての利用の場合30日間は無利息で借入できるキャッシングやカードローンもあるので工夫次第で返済金額を最小限に抑えることができます。
キャッシングの一括返済と分割返済の利息を比較
それでは具体的な例をあげて利息を含む返済金額を比較していきます。
(返済条件)
・400,000円を金利18.0%で借入
・分割期間は8ヶ月
・リボ払いは元利定額リボルビング方式という毎月の利息を老け埋めた金額を定額で返済する方法
・リボ払いの毎月の返済金額は50,000円
・3ヶ月目からリボ払いから一括返済に返済方法を変更
◎一括返済
1ヶ月目…50,000円
2ヶ月目…50,000円
3ヶ月目…311,240円
返済合計金額…411,340円
◎分割払い
1ヶ月目…53,433円
2ヶ月目…53,433円
3ヶ月目…53,433円
4ヶ月目…53,433円
5ヶ月目…53,433円
6ヶ月目…53,433円
7ヶ月目…53,433円
8ヶ月目…53,433円
返済合計金額…427,466円
◎リボ払い
1ヶ月目…50,000円
2ヶ月目…50,000円
3ヶ月目…50,000円
4ヶ月目…50,000円
5ヶ月目…50,000円
6ヶ月目…50,000円
7ヶ月目…50,000円
8ヶ月目…50,000円
9ヶ月目…29,387円
返済合計金額…429,387円
このように返済方法によって返済合計金額が大きく異なります。
利息の部分だけに注目すると2倍以上の累計金額の差がありやはり一括返済がもっともお得ということがわかります。
リボ払いの種類
◎リボ払いの種類
・事前登録型
事前に電話あるいはインターネットから全ての支払い方法がリボ払いになるように設定しておくことができます。このように事前登録をしておくと間違って一括支払を指定した場合でも自動的にリボ払いで処理してくれます。
・リボ払い専用カード
リボ払いだけしかできない専用のカードを発行してそれを利用すると事前登録型と同様に全ての処理がリボ払いになります。
・店頭リボ払い
買い物をする際にリボ払いを選択する方法です。
・利用後変更型
買い物をする際に一度は一括払いを選択しても電話やインターネットから支払い方法を変更できます。各会計ごとに支払い方法の変更が可能です。
◎リボ払いの算出方式
リボ払いは元利方式・元金方式・残高スライド方式・定額方式・定率方式の5種類の方式を組み合わせた次の8つになります。
・元金定額リボルビング方式
・元金定率リボルビング方式
・元利定額リボルビング方式
・元利定率リボルビング方式
・残高スライド元金定額リボルビング方式
・残高スライド元金定率リボルビング方式
・残高スライド元利定額リボルビング方式
・残高スライド元利定率リボルビング方式
○元金方式と元利方式の違い
大きな違いはそれぞれの利息の扱われ方にあります。
・元金方式
毎月決まった返済金額に利息を加算して支払う方式を元金方式といいます。例えば毎月の返済金額が5万円の場合その5万円に利息分が加算された金額がその月の返済合計金額になります。
・元利方式
一定の毎月の返済金額の中に利息が含まれた返済方式が元利方式になります。例えば毎月の返済金額が5万円の場合元金+利息が5万円になるように計算されます。
○元金方式と元利方式のどちらが有利?
借入金額や返済回数によるのでどちらが有利かはその時々で異なります。
金利手数料の観点では最終的に元金方式の方が安く抑えられますが、元金方式は返済の初期段階において返済金額が大きくなりやすいので負担になることもあります。
借り入れをする際の自分の置かれた環境を考慮してどちらがいいか考えるようにしましょう。
○定額方式と定率方式の違い
定額方式は固定で毎月○○円支払うと具体的な金額を決めて返済していく方式です。一方で定率方式とは利用残高の○○%支払うと具体的な金額ではなく割合を設定して返済していく方式です。
定率方式の場合返済が後半になるにつれて金額が下がってくる傾向にあります。
○残高スライド方式とは
毎月の返済額を利用残高に合わせてスライドさせるのが残高スライド方式です。業者によってスライドされる基準は異なりますが毎月の利用金額によって返済額が変わります。
◎リボ払いの例
アイフルやプロミスなどの大手消費者金融の場合残高スライド元利定額返済方式がリボ払いとして採用されています。
これは借入残高によって返済額が変動しますが同じ区分内では毎月定額の返済金額になります。
(例)プロミスのリボ払い(金利18.0%の場合)
・借入残高が30万円以下…借入後残高×3.61%(最大36回払い)
・借入残高が30~100万円以下…借入後残高×2.53%(最大60回払い)
・借入残高が100万円~…借入後残高×1.99%(最大80回払い)
10万円を借り入れた場合は10万円×3.61%=3.610円となり1,000円未満は切り上げになるので毎月の返済金額は4,000円になります。
1ヶ月間の利息は10万円×18%÷365日×30日=およそ1,479円になるので4,000円の支払いのうち利息だけで1,479円支払っている計算になります。
リボ払いの注意点
毎月の返済金額が一定で完済までの計画が立てやすいのですがリボ払いにはデメリットもあり事前に理解した上で気を付けなければなりません。
◎金利・手数料が高い
先ほど利息比較をした際にも結果として出ているようにリボ払いは金利と手数料が他の返済方法よりも高くなります。
分割払いの場合一般的には12.0~15.0%ぐらいですがリボ払いの場合15.0~18.0%になることがほとんどです。
◎借入金額の把握が難しく利用額が大きくなりやすい
1つのの借入であればリボ払いであってもその金額を把握することは可能ですが、複数の支払いをリボ払いで利用すると毎月の返済金額が定額なのでいくらの借入があるのか把握しにくくなる傾向があります。
借入金額がわからないと本人の危機感も薄れ利用額が大きくなり利息分だけでも相当な額に膨れ上がることもあります。
分割払いとリボ払いではどちらがお得?
これはよく疑問に思う人が多いのですが結論としては借入金額や返済回数によるので一概にはいうことができません。例えば2回払いまでの場合は分割払いなら手数料がかからないことが多くお得になることが多いです。
その一方で複数回払いだが後にまとまったお金が手元に入る予定があるなら、利息は高くなってしまいますが繰上返済ができるリボ払いをおすすめします。
どちらの返済方法にも特徴があるので返済シミュレーションを活用してお得になる方を選びましょう。
以上になりますが、返済合計金額は一括返済がもっとも小さくなるのでできればまとめて返済したいところです。
しかし一括で返済するためにはまとまったお金が必要になりますので自分の状況をよく考えた上で返済計画を立てるようにしましょう。