キャッシングやショッピングローンが原因で、借金をしていると、返済と貯金のどちらを優先すべきか悩みますね。
「借金を1日でも早く減らすのか、または貯金を優先すべきか」得策なのはどちらかを解説していきたいと思います。
まずは、借金の金利負担と貯金による銀行の利息を比べてみて、返済と貯金の優先度を考えてみましょう。
借金の利息と貯金の利息を比較
一般的に消費者金融によるキャッシングや銀行カードローンは年に約10〜18%になります。例えば、20万円の借入がある場合で年利15%のローンがあると、1ヶ月2,465円の利息が負担することになります。
さらに、返済が遅れてしまうと、20%の遅延利率になってしまう可能性があり、負担額も一層大きくなってしまいます。
一方の銀行に貯金をすると、普通預金の場合は利率が0.02%になります。ですので、20万円貯金したとしても、1ヶ月となると3円の利息しかありません。
ですので、返済と貯金の優先度を比較した時に、月々に返済を優先した方が2465円もメリットがありますが、逆に貯金を優先してしまうと3円しかメリットがありません。
明らかに借金の返済を優先した方がお得ですね。
借金の返済は短期間で終わらした方がいい!
借金の返済額は元金に利息になります。返済額が大幅に増加する原因としては利息になります。
返済までの期間が長引いてしまうと、時間の経過ともに支払い利息総額が増加してしまいます。
例えば、50万円の借入に対して年利15%の場合、1ヶ月後に返済が完了すれば、利息の負担額が6,164円になります。
返済期間が1年後になってしまうと利息の負担額が7万5000円になってしまいます。
つまり、支払わなければならない利息額が12倍になるのです。特に借入金額が高くて、返済期間が長期化しそうな場合は、お金に余裕がある時に返済を優先して、少しでも前倒しして返済をしていった方が得策といえます。
多重債務も借金の返済を優先的にしよう!
過剰なキャッシングによって多額な借金を負ってしまう場合は借金返済の優先度が非常に高いです。
特に複数の金融業者から借入をしている、多重債務の方は、貯金よりもまずは中古店や質屋で売れそうなものは売ってしまい、借金の額を減らした方がいいです。
複数の金融業者から借入をしている場合は、利息の支払い額もその分増加してしまいます。
ですので、利息の支払いが滞ってしまうと、雪だるま式に借金が増加してしまいます。
万が一多重債務で借金の返済ができなくなってしまうと、最終的には財産を差し押さえられてしまい、自己破産しなければなりません。
自己破産してしまう前に、司法書士や弁護士といった専門家に借金を整理してもらい、計画的に返済していくことが大切です。
ただしある程度の貯金も大切!
収入は全てを借金の返済に充ててしまうのではなく、家計に余裕がある時には収入の一部をある程度貯金へ充てた方がいいと思います。
貯金が全くない状態と、病気の医療費、慶弔費、不良の事故などが起きてしまうと支払いができなくなったり、家賃の更新料などの急な出費にも対応できなくなります。
余剰資金ができた時は貯金と返済へ充てる
満期を迎えた保険金がや親からの遺産相続の贈与といった余剰資金ができた時は、一部は借金に充てて、残りは定期預金などに回した方がいいです。
注意点としては気が緩んでしまうと、すぐにお金を使ってしまうことです。例えば、毎月の給与がアップした時は、少額でも毎月貯金を積み立てていくことをおすすめします。
大型ローンの返済について
借金の中でも住宅ローンといった数千万の大型ローンの場合は、貯金よりも返済を最優先事項にした方がいいです。
住宅ローンになると、余剰資金ができた時は返済の前倒しができる繰り上げ返済になります。
例えば、3000万円を借りるのに、返済期間30年で金利3%の場合、3年後に繰り上げ返済額が100万円であれば、なんと約119万円の利息額が軽減されるのです。
繰り上げ返済には手数料が必要となる!
住宅ローンに関して繰り上げ返済を行う場合は、金融機関に手数料を支払う必要があります。
ですので、少額の繰り上げ返済を繰り返すよりも、まとまった金額で繰り上げ返済した方が手数料も抑えることができるのです。
繰り上げ返済はリボ払も分割払いも可能
月々の分割払いやリボ払の支払う手数料の合計額は思った以上に恐ろしい額になっている可能性があります。
ですが、リボ払いも分割払いも繰上返済が可能です。例えば、リボ払いにおいて、次月に残りの返済額を一括で返済することに変更できます。
ただし、分割払いの場合は直接電話をして変更手続きをとる必要があります。
お金を借りた時のローンの金利はどれくらい?
金利には住宅ローンやクレジットカードのリボ払い、奨学金、キャッシング、カードローンがありますね。
以下、各種金利がどのくらいか一覧となります。
➡️住宅ローン:1.99%(2013年8月実行金利)(フラット35・楽天銀行)
➡️クレジットカードのリボ払:15%(楽天カード)
➡️奨学金(日本学生支援機構第2種):1.09%(編成25年7月 利率固定方式)
➡️カードローン:4.6%〜14.6%(三菱東京UFJ銀行)
➡️キャッシング:6.3〜17.8%
やはり、定期預金の金利と比較しても、ローンの金利の方が数倍〜60倍以上もの金利が発生してしまいますので、高金利となります。
ですので、繰上返済をして絶対的に返済を優先した方がいいですね。特に複数の金融業者から借入がある場合は、ローンの一本化も検討した方がいいですね。
100万円の借金を14ヶ月で返済した方の例
基本的に複数のクレジットカードによるリボ払が多いと、借金を減らすのが難しいです。ですが、一切該当のクレジットカードを使用しないようにすれば、借入額が増えることもありません。
同時に、お金の使い道や家計を見直してお金を余らして返済金額に充てていくことで、利息が安くなります。その結果、借金を早く返済していくとができるのです。
実際にこの流れで100万円あった借金が14ヶ月で完済させることに成功された方がいます。
月々の固定費を見直して貯金額や返済費を捻出する
毎月通帳記入をして、毎月どのくらい銀行から引き落としされているのかをエクセル表にまとめることをおすすめします。
すると、以下のような固定費を見直しすることができいます。
・通勤の手段として交通費は定期または回数券のどちらがお得なのか
・毎月定期購入していた美容・健康食品や化粧品の中で、本当に必要なものだけに絞る
・携帯電話のプランやインターネットのプランを見直す
その他にも電気やガス、水道などは銀行による自動引き落としではなく、楽天カードで支払うことで、ポイントをつけるようにするとお得ですよね。
月々生活費をどのくらい使っているのか
例えばレシート収集して、毎月何にお金を使っているのか、家計簿をつけることが大切です。ただし、1ヶ月分のレシートを収集することが、貯金することや借金を返済することに対して意欲が薄れるのであれば、大まかに生活費を決めてもいいでしょう。
例えば、1日に食費は1000円と決めて、1ヶ月で30000万円に設定したり、飲み代は1月に30000万円と決めたりして、実際に生活してみて金額の設定を調整すると良いです。
お小遣いをもっと削ることができると思えば、お小遣いを削って、貯金または返済にお金を充てると良いですね。
銀行ATMの利用頻度を抑える
毎月どのくらい生活費を使っていくのかを決めて、月に1度、銀行ATMからは設定した金額だけしかおろせないように利用頻度を抑制すると良いです。
予算内で必ず毎月やり繰りするようにすれば、銀行の残高が自然と増加していくおようになります。
毎月どうしても生活費が予算オーバーする方は週休制に!
毎月家計簿をつけたり、レシート集めたりしてお金を管理することが難しい方は生活を3つに分けた封筒を用意して、週休単位で封筒を開封して生活を使っていくと良いです。
1週間定めた金額で過ごすことができあれば、また2週間目の生活費を使用していくという流れです。するとお金の流れを把握しやすいので、月末にお金を残しやすくなります。
最も節約できるのは天引き貯金
天引き貯金とは、決まった給料の中から予め定めた金額を自動的に積立貯金するのです。借金がある場合は、借金返済に充てることで、利息のデメリットを最小限に抑えていくことができます。
病気や怪我、または冠婚葬祭といった突然の出費にも対応できるようになります。
毎日貯金もやっていく
毎日貯金とは毎日特定の金額を貯金してエクセルや記録シートに貯金した数字を記載していきます。
例えば、毎日400円貯金するときめれば、年間で14万5600円貯金することができます。これは単に節約できるだけではなく、無駄遣いの衝動を抑制したり、小銭に対する重要性を認識できるようになります。
最終的にはお金が貯まる習慣を身につけることが大切
貯金や返済のためにお金が貯まる習慣を無意識レベルで身につけることが非常に大切です。
節約テクニックを1日実行しただけで、翌日に10万円貯まることはまずありえません。また無理をした節約生活を送っても、長続きさせることは難しいといえます。
つまり、苦を感じないレベルでお金が貯める仕組みを作り、それを日常生活に落とし込むだだけで、時間の経過とともに自然とお金が貯まっていきます。
まとめ
基本的には収入と支出のバランスを調整することが大切です。多くの方が借金を計画的に返済しようと企てていると思います。ですが、計画通りに返済出来ない可能性が高いので、収入と支出を計算することが大切となります。
たとえ、ローン総額が少額であっても完済を早くするたにもプランをたてることが重要です。支出が多いうえにローンを組んでしまうと生活が苦しくなってしまいますね。