経営を行っている方であれば、「資金繰り表を作りましょう」と税理士などから口酸っぱく言われるという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。

 

会社には利益がでていながら倒産してしまう黒字倒産などもあり、資金繰りを正常にまわることは事業存続の上で欠かせない要素です。

 

資金繰り表を作り、数字を把握するのも大切ですが資金繰りの悪化の要因と兆候を理解し、いち早く対策を打てるようにしておきましょう。

 

また、資金繰り悪化の要因と兆候を把握することは、取引先の会社の危険な兆候を察知し、危険な取引を未然に防ぐことにもつながりますので 経営者ならばぜひとも押さえておきたいポイントです。

 

また、危険な資金繰りの悪化の兆候と原因を把握すれば、取引先の会社の危険な兆候を察知できますので、危険な取引を事前に予防できるのです。

 

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資金繰りの悪化の要因と兆候

資金繰りの悪化の原因は大きく以下の2つに分類されます。

 

  • 会社の成長のスピードが速すぎてしまい、資金が追いつかない・足りない
  • 業績不振のため、資金が足りなくなっている

 

資金繰りの危機は、業績が厳しくなってきた会社だけでなく 成長中の会社にも訪れます。

 

成長中の企業に起きる資金繰りの悪化の詳細

まず、会社が成長中の場合ですが、成長中なので売り上げ自体は伸びているものの、成長に必要な先行投資のお金が不足しているという状況です。

 

商品の仕入れや広告宣伝など、さらなる成長のためにいろいろな先行投資が必要になってきます。

 

業績が厳しい会社の資金繰りの悪化の詳細

次に、業績が厳しくなってきた会社での資金繰りの悪化ですが、商品を利益を十分稼げる金額で売れていないことやそもそも商品が売れていないなどでお金が入ってこないことが原因として考えられます。

 

この状況では、もっと具体的にかくと、売上高が低い、粗利益高が低い、経費が高い、返済金と固定配当が多い などの経営に無駄が多く発生しているということになります。

 

経営の無駄を効率的に発見するためには、下記の指標を産出することをおすすめします。

 

また、経営はうまくいっていても 下記の指標の数値が好ましくない場合は そのままの経営では資金繰りが悪くなるかもしれないので、一つの兆候を検査するためのセルフチェックとして参考にしてください。

 

資金繰りの悪化の兆候をチェックする指標!

具体的な指標は以下の3つになります。

 

① 生産性

② 分配率

③ 総資本対経常利益率(ROI)

 

会社を経営する上で一番の悩み事ともいわれる、人の問題。

 

そしてこの人にまつわる人件費がコストは経費の中で一番占めるものでもあります。この効率化をはかるだけでも、大きな改善が見られると思います。そのため、下記に具体的に計算方法を紹介しておきます。

 

生産性・・・一人当たりそれぞれいくらの粗利益高を稼いだのか

 

(月間)労働生産性(円)=粗利益高/従業者数

※ 従業者数=従業員数+経営者にて算出してください。

 

また、自社以外の資金繰りの悪化の兆候を見極めるポイントも紹介します。

 

自社以外で資金繰りの悪化の兆候を見極める方法

大きく、「人の動き」と「モノの動き」で判断できます。人の動きとは、経営者が銀行に出向くことが多く留守しがち、経営幹部が急にやめてしまう、社内の従業員の雰囲気が悪い、などに現れます。

 

会社に訪れてみて、雰囲気がなんか変だなと感じた場合は直観を頼りにして、疑ってみてもいいかもしれません。資金繰りが悪化すると、不安感から人に悪い影響がでてしまうものです。

 

もう一つ、モノの動きについてですが、納期が遅れる、採算が合わないような大安売り、重要な資産の売却、手形のジャンプなど には要注意です。

 

また、ほかにも工場への投資直後やはたまた工場火災などの大きな要因の直後は資金が不安定になりやすいので、危険をかぎとるために 「見逃すな」「見落とすな」「見過ごすな」という3Mを気にするのが賢明です。

 

取引先の資金繰りの悪化は、自社にも大きな影響を及ぼすので注意が必要です。経営者として、自社はもちろん他社の状況についても、正確に把握することは 事業の存続・発展のために必須のスキルとなります。

 

資金繰りで倒産を回避する方法!

倒産を回避するためには、資金繰りに悩み苦しむことから始まって、打開に向けて資金繰りを確保していかなければならないので、資金繰りの可能性を追求していく必要があります。

 

厳しい経営状態での資金繰りは簡単なことではありませんが様々な対応策を吟味し実施することによって資金を確保出来る可能性は十分にあります。

 

まず、資金繰りとはお金の流れのコントロールですので、大原則としては下記のアプローチとなります。

 

① 入金額を多くする

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② 支払額を少なくする

 

①②を意識した上で、少しでも資金繰りを改善する時間猶予を確保するために、下記③~⑤も頭に入れておいてください。

 

③入金を早める:早く売上代金を回収できるかを施策を廻らす。

回収をはやめられそうな取引の場合は、現金であれば値引きなどしてもよいかもしれません。

 

④ 支払は遅らせる:支払は最大限遅くできないかを常に考えるようにしてください。

 

⑤ もらえるものはもらう:補助金、助成金など中小企業などの経営を助ける制度はたくさんあります。

※こういった制度ばかりに頼るのは良くないと思うこともあると思いますが、もらえるものがあれば申請することをおすすめします。

 

上記を実施しても、やはりお金がまとまって早急に必要になることも多いと思います。その場合、成長中の企業では下記の方法でお金の調達を考えてみてください。

 

お金の調達方法とは

・専門の出資ファンドに株式投資を募ること

・銀行や国民生活金融公庫、自治体の融資を頼ること

・取引先に支払いを待ってもらうこと

・ローンを組むこと

 

経営が厳しくなってきた会社では、下記の方法を検討してみてください。

・まずは経営の無駄の洗い出しと改善

・商品の販売価格の見直し

・営業力の向上、広告宣伝の方法の見直し

・利子の少ない銀行や自治体からの融資を頼ること

・ローンを組むこと

 

資金繰りに困った際に、お金を得られる方法についてご紹介しました。次に、その方法について メリット・デメリットを考え 何がおすすめなのかを検証してみようと思います。

 

資金繰りでおすすめの対策

お金を得る方法でメリット・デメリットを検証してみます。

 

・専門の出資ファンドに株式投資を募ること

事業の成長性に応じてお金を出資してもらえる制度です。

メリット:返済義務のない大きなお金を出資してもらえること

 

デメリット:審査がとても厳しい(事業の成長性についてシビアな判断があります)

 

返済不要のまとまった額を手に入れられるのは、資金の心配が一旦不要となるのでとても魅力的ですよね。

 

・銀行や国民生活金融公庫、自治体の融資を頼ること

メリット:国などの機関は金利が比較的低く、信頼できる

 

デメリット:審査に時間がすこしかかってしまうこと

 

・取引先に支払いを待ってもらうこと

メリット:お願い一つで待ってもらえるのでれば、その分の資金を手元に残せることになる

 

デメリット:支払いを待ってもらうということは、資金繰りが厳しいと言っているようなものなので

信頼第一のビジネスにおいて 悪影響が出てしまうのは免れないかもしれません

 

・ローンを組むこと

メリット:数日で貸し出しも可能な場合も多いのでとてもスピーディー

 

デメリット:会社によっては高金利のところもあるので、その後の返済計画もしっかり立てるべき

 

資金繰りの苦しさを打破するというところで、方法はたくさんあるものの、一刻を争う資金の確保に ローンを活用する経営者が多いのも事実です。

 

なんといってもスピーディーにまとまった額のお金を手に入れられることは、経営の一時的な改善にはとてもよい特効薬です。

 

高金利のノンバンクのリスクとは

国の機関などでの補助金や融資は、申請書類の準備や審査など慣れない作業にどうしても手間や時間がかかってしまいますので、ただでさえ資金繰りに困っているところに余計な心配事を増やしてしまうことにもなります。

 

手軽に利用できるローンにはいろいろと種類がありますが、一つ留意してほしいこととして高金利なノンバンクを利用して資金繰り確保を図らないことです。

 

高金利の借入は一時はよくても、最悪の結果を招く場合も多いのでその場しのぎの借入は絶対に避けるべきです。ネット上に口コミや特徴などの情報もたくさんあると思いますので、借り先の吟味は絶対に行ってください。

 

ローンの魅力とは

関係者にお金を無理をお願いすることで信用不安が流れてしまうことが珍しくありませんので、そういったお金事情を他人に知られることなく融資が受けられるのもローンの魅力の一つです。

 

金利が発生してしまいますが、それ以上に資金繰りに困っている時にはありがたいメリットがたくさんあるので、解決策の一つとしてはおすすめします。

 

もちろん、日ごろの経営努力も怠ってはいけませんが どうしても困っている時には頼ってみるのも一つの手だと思います。

 

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